テストで急に頭が真っ白になっちゃう現象
テスト本番になると緊急によるプレッシャーで急に頭の中が真っ白になって、覚えたことが何も出てこないなんて経験はないでしょうか?
実はこの現象はちゃんと科学的に解明されています。
プレッシャーを感じるとワーキングメモリが働かなくなる
ワーキングメモリとは、長期的に記憶する前に一時的に記憶しておく装置だと思ってください。このワーキングメモリは、計算や読み書きの基礎となる重要な働きをしています。
例えば、(72ー16)÷8のような計算を暗算するとき、72ー16=56を一時的に記憶しておき、56÷16=7と計算すると思います。ですが一度この計算が終わるともう記憶しておく必要がないので忘れてしまいます。
このようにワーキングメモリは計算や読み書きをするような一時的に記憶しておくのに必要な役割をしています。
そして、このワーキングメモリは不安や緊急などのプレッシャーを感じてしまうと、上手く働かなくなってしまうことがわかっています。
これが「頭が真っ白現象」の正体です。
ワーキングメモリの能力が高い人はテストの点数も高い
2005年にワーキングメモリの高い人と低い人で分けて、プレッシャーをかけたテストとプレッシャーをかけなかったテストを受けさせ、点数にどう影響するのか調べる実験がありました。
ちなみにこのテストは数学のテストで、プレッシャーのないテストでは、点数は明らかにワーキングメモリの高い人たちの圧勝でした。
これは最初から予想されていましたが、プレッシャーをかけたテストの方で驚く結果が出ました。
プレッシャーのかかったテストではワーキングメモリの高い低いは関係なかった!!
プレッシャーがかかったテストではワーキングメモリが高い人も低い人もテストの点数に差はないことがわかりました。
もともとワーキングメモリが高い人でもプレッシャーによってワーキングメモリは上手く働かなくなってしまうのです。
不安を感じたら、紙に不安に思ってることを書き出す!!
不安やプレッシャーを感じたら、そのことを紙に書き出すだけで効果は絶大です。
ワーキングメモリが働かなくなっているのは、不安などが頭の中に残ってるからです。紙に書き出して、視覚化するとこで頭から不安を出すことをしてください。
不安を紙に書き出すだけでテストの点数が上がったというのは心理実験でも明らかになっています。
まとめ
- プレッシャーで頭が真っ白になるのはワーキングメモリがていかしているから
- 頭が真っ白になったら紙に不安などを書き出す